輪島塗について
輪島塗のあらまし
輪島塗の起源にはさまざまな説がありますが、現存する最古の輪島塗は「重蔵権現本殿朱塗扉」で室町時代の大永4年(1524年)作といわれています。
漆器の技法は縄文時代にさかのぼり、長い歴史の中で輪島の気候、風土、自然環境が輪島塗製造に適していた要因も重なり技術が発達しました。その後、行商により販路が拡大され、全国的に輪島塗がブランド構築されました。
輪島塗は重要無形文化財に指定され、また地域団体商標登録も有し世界最高峰の漆器と称されています。現在、世界遺産ユネスコ登録に向けて申請準備中です。
輪島塗の特徴
- 原材料となる木や漆全てが自然素材
- 輪島特産の輪島地の粉を使った堅牢な下地
- 布着せによる強度の保持
- 漆を塗り重ねる本堅地作業での堅牢性の重視
- 120以上に及ぶ丁寧な手作業の工程
- 蒔絵、沈金、変わり塗などの巧みな加飾の技
- 優美で滑らかな独特の質感
- 布着せ本堅地下地仕上げのため修理(なおしもん)が可能
- オーダーメイドが可能
- 抗菌作用がある(大腸菌等)
私の目と心で感じた輪島塗
輪島塗の工程や道具等に関しては、藤八屋で生まれ育った塩士慈恵が小学5年生の夏休みの自由研究でまとめた「私の目と心で感じた輪島塗」をご覧ください。
イラストが添えられ、わかりやすく輪島塗のノウハウをご理解いただけます。ぜひご覧ください。